「戊(つちのえ)」の性格、恋愛傾向、仕事運、相性占い【四柱推命】
目次
「戊」は五行の「土の陽」
「戊(つちのえ)」は、陰陽五行説における「木火土金水」の5つの気の「五行」を、陰と陽にわけた「十干(じっかん)」のひとつ。「戊」は「土の兄(え)」であり、陰陽では「陽」とされています。
どっしりと構えて木々を茂らせる山を象徴します。
「戊」はどんな性格?
「戊」の基本性格
ゆったりと落ち着いた安定感があり、どんなときも自然体で振る舞うことができます。自信を持って自分のスタイルを貫くこともできて、人の顔色をうかがったり機嫌をとろうとしたりすることがありません。そのおおらかさが大きな魅力となって、自然と人が集まります。
ただ、内面には激しさや反抗心があって頑固だけれど、同時に気が変わりやすいという一面も。それで考え過ぎの状態に陥ると、迷い過ぎてしまって行動できない場合もあります。そういったときには、とにかく一歩を踏み出してしまえば、本来の落ち着きやおおらかさが戻ってきます。
「戊」の恋愛傾向
特別なことをしなくても好印象を与えるので、モテることも多いでしょう。また、「どうしてもこういう人でなければ嫌だ」というこだわりも少ないはず。基本的にまじめなので遊びの恋はしませんが、来る者は拒まず去る者は追わないので、結果的にいろいろなタイプの人との恋愛を経験する傾向もあります。
ただ、好きな人ができても行動を起こさずに恋のチャンスを逃すことも。近づきたいときや別れたくないときは、意思表示をしっかりとしたほうが、魅力が増し幸せをつかみやすくなります。
「戊」の仕事運
現実的な目を持って計画的に物事を進めるし、場合によっては大胆さも発動できるのが、仕事における大きな強み。ひとつのことに熱心に取り組み続けると自然と地位を高めることができます。また、創業者となる実力と運もあるのです。
ただ、転職を繰り返すなどして方向性を次々と変えると、本来の実力を発揮できないままになってしまうので注意が必要。
「戊」の対人傾向
どんな人も受け入れる温かい包容力があり、いるだけでその場に安定感が生まれます。ただ、誰でも受け入れるのですが、周りに合わせて自分のスタイルや考えを変えることはないのも特徴。「こうする」と決めたら周りの人の声は気にしないで進んでいく信念の強さもあります。
だからこそ多くの人から信頼されるのですが、状況によっては頑固にならないように注意も必要です。
「戊」と相性がいいのは?
十干(じっかん)同士の相性は、精神的な結びつきを示します。
相性がいい場合、自然と惹かれる感覚を抱き、相性が悪い場合には、なぜか反発を感じることがあります。ただし、結びつきが強すぎると理性を失いやすくなるということも。
「戊」から見た相性相関図
一般的に、「戊」と最も相性がいいとされるのは「癸(みずのと)」です。
その次に相性がいいのは、五行の「火」や「金」の性質を持つ「丙(ひのえ)」、「丁(ひのと)」、「庚(かのえ)」、「辛(かのと)」とされています。
占いアドバイス
十干同士で見る相性はとても簡易的なもの。四柱推命の広大で奥深い世界のほんの一部に過ぎません。たとえ結果が良くなくても、気にしすぎないで。
「戊」と「甲(きのえ)」の相性
まじめな部分が共通点のふたり。「戊」から合わせていったり従ったりするような空気を作ると、波長が合いやすくなります。「甲」は「戊」を特別扱いしたくなるでしょう。ただ、「甲」が無意識のうちに「戊」を振り回してしまう相性でもあるので、日常的に一緒にいる関係になると疲れてしまう可能性も。「戊」が無理をしない距離感を守ることが大切。
「戊」と「乙(きのと)」の相性
自分を貫く「戊」と調和を大切にする「乙」では、優先順位が違うこともあるでしょう。「戊」は、「乙」といると自分のスタイルを曲げざるを得ないことも。ただ、「戊」が「乙」の柔軟性や根気強さなどの魅力に気づき、上手に周りへと伝えることができる相性でもあります。無意識のうちに「乙」を守っている場面も少なくありません。そして、それができると「乙」からとても大切にされるはずです。
「戊」と「丙(ひのえ)」の相性
「丙」からいろいろと教えてもらえたり、世話を焼いてもらえたりする相性です。もともと見返りを求めない「丙」ですが、「戊」に対しては特にたくさん無償の情を注いでくれるでしょう。その結果、「丙」の魅力や能力が存分に発揮されます。また、ふたりとも人の顔色を見るようなことをしないので、本音でさっぱりとした関わり方ができるはず。
「戊」と「丁(ひのと)」の相性
お互いに誠実な気持ちで向き合うことができる相性。「戊」のまじめさが、何も言わなくても「丁」には通じていくでしょう。また、「戊」にも「丁」の謙虚さが伝わってきて、認め合いながら関わることができます。「丁」の的確な分析やアドバイスがあると、「戊」はさらに自信を持って行動することができるはず。反対に、「戊」が「丁」を優しく見守り、魅力を引き出すことも少なくありません。
「戊」と「戊(つちのえ)」の相性
分かり合える部分は、誰よりも深く細かく理解し合える相性。何も言わなくても通じ合える瞬間もあるでしょう。一方、「戊」同士はライバル関係になりやすい相性でもありますが、そういうときでもお互いのまじめさや誠実さは認め合っているはず。つかず離れずくらいの距離感を意識していると、お互いの存在が心のエネルギー源になるでしょう。
「戊」と「己(つちのと)」の相性
基本的に、トラブルなく平和に関わっていける相性です。ただ、ここぞというときには「戊」が「己」を守るような空気が生まれるのが特徴。そのときには、「戊」は自分から与えるばかりだと感じるかもしれません。けれど、だからといって縁を切りたくなるわけではなく、自然と情が湧いてくる相手でもあります。べったりと一緒にい過ぎない距離感がベスト。
「戊」と「庚(かのえ)」の相性
「戊」から「庚」のために、あれこれと教えたり手伝ったりしたくなる相性です。特に「庚」が何か新しいことにチャレンジするときには、一番近くにいてサポートしたい気分になるでしょう。意見をぶつけ合いながらでも協力し、結果的には「庚」の魅力をしっかりと引き出します。深く関わるほどに、「庚」からの感謝も深まるはず。
「戊」と「辛(かのと)」の相性
無意識のうちに「戊」から「辛」に対して時間やエネルギーを使う相性です。理屈抜きに「何でもやってあげたい」という気持ちになることもあるでしょう。それもあって、「辛」の中では、付き合いが長くなるほどに「戊」への感謝が大きくなっていくはず。またその感謝が、「戊」の自信を深めてくれるという一面もあります。
「戊」と「壬(みずのえ)」の相性
「戊」から与える影響力が大きい相性。特に「壬」が感情に任せて勢いで動いているときには、「戊」が上手に気持ちを落ち着かせることができるでしょう。そういった場面を積み重ねるほどに、「戊」が頼られる関係性が強くなっていきます。普段は、お互いに自分のことを優先できる距離感を保つのが、良い気分で関わっていく秘訣。
「戊」と「癸(みずのと)」の相性
話したり一緒に過ごしたりすると、心が洗われるような清らかな気分になれる相性。精神的な結びつきが強く、お互いに素直に惹かれ合ったり認め合ったりできます。基本的に「戊」が自分のリズムを持っていて、「癸」がそれに併せてくれることが多いでしょう。ただ、「癸」は少しも無理をしていないし、「戊」も気を使わずに自分を出せます。
六十干支の中に「戊」は6種類
十干と十二支が組み合わさることで、全60種類の「六十干支(ろくじっかんし)」が形成されます。この六十干支は、それぞれが陰陽の性質と異なる特徴を持ち、細やかな個性を生み出します。
六十干支リスト
この中で「戊」の性質を持つ組み合わせは6種類。それぞれの十二支の影響を受け、同じ「戊」であっても少しずつ異なる性格や運勢が現れます。
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