【縁結び】全国の恋愛運UP神社10選！神主がおすすめする神社を紹介

静岡県熱海市、相模灘を一望する伊豆山に鎮座する伊豆山神社。創建は第5代天皇孝昭天皇治世の頃と言われる、悠久の歴史を持つ神社です。

ここに関八州（関東地方）総鎮護の神様として祀られているのは4柱の神様。火牟須比命(ほむすびのみこと)は地域守護と火難除け、天之忍穂耳命（あめのおしほみみのみこと）は結婚に厄除けなどさまざまな招福を。栲幡千千姫命（たくはたちぢひめのみこと）は子宝と安産祈願に、邇邇芸命（ににぎのみこと）は家内安全や五穀豊穣などのご利益をもたらしてくれます。

他にも、境内にある結明神社は男女の縁結びの神様で、古くは「一名恋祭り」という神事も行われていたという伝承がありますから、忘れずに参拝したいところです。

北条政子と源頼朝は本殿に向かって左側に鎮座している「腰掛石」に座り、愛を語らったとか。二人がけのソファにも見える石に腰掛ければ、歴史上でも指折りの仲睦まじい夫婦となって鎌倉幕府を築いた頼朝と政子にあやかれるかもしれませんよ。

島根県松江市にある八重垣神社は、素盞鳴尊（スサノオノミコト）がヤマタノオロチを退治した後、櫛稲田姫（クシイナダヒメ）と結婚して住居を構えた場所が発祥と言われています。

ご祭神は、天つ神（天から降りてきた神）であるスサノオノミコトと、国つ神（もともと地上にいた神）であるクシイナダヒメノミコト。この2人が結ばれたことで得られる縁結びのご神徳は絶大。また、もう一人のご祭神、大国主命（オオクニヌシノミコト）は、2人の間に生まれた国造りの神であり、各地で数々の恋愛伝説を残していることから、良縁や恋愛成就を祈願すれば大きなご利益がいただけそうです。

境内には、夫婦杉と呼ばれる2本の大杉のほか、連理の玉椿、子宝椿、乙女椿と呼ばれるご神木があり、良縁や美容のご利益があるとされています。

奥の院にある「鏡の池」は、クシイナダヒメがヤマタノオロチから隠れていたときに飲み水とし、また鏡の代わりに姿を写した池と言われています。ここに占い用の半紙を浮かべ、硬貨を乗せて紙が沈むまでの時間でご縁が近いか遠いか、占えるのだそう。早く沈めばご縁も早く来る、というわけです。また、池の近くで沈めば身近な人、遠くまで流れて沈むと遠方の人とご縁があるみたいですよ。

長崎県長崎市にある鎮西大社諏訪神社。この神社の大祭である長崎くんちは国の重要無形民俗文化財に指定され、日本三大祭の一つにも数えられています。

ここには諏訪・森崎・住吉の3社があり、揃って長崎の総氏神様として親しまれています。もともと長崎市内に祀られていた3社ですが、戦国時代にイエズス会の教会領となって以降、1625年に初代の宮司によって再興されたのが始まりとのこと。

3社に６柱の神様が祀られていますが、縁結びを担当しているのは森崎神社です。ご祭神の伊邪那岐神（イザナギノカミ）、伊邪那美神（イザナミノカミ）の日本最古の夫婦から恋愛のパワーをいただいちゃいましょう。

良縁を願うなら、陰陽石は忘れずに。諏訪神社に続く階段にある2ヶ所の石を踏んでから参拝すると、願いが叶うのだそう。男性と女性で踏む石が違うのでご注意を！

女性の方は、まずは階段の一番下にある一の鳥居にある丸い「男石」を探して踏みましょう。男性が踏む「女石」は階段の途中の四の鳥居の近くにあります。後は階段を登り、拝殿にある「両性合体石」を踏んだら、良縁を願って参拝しましょう。

石川県羽咋市にある氣多大社。その歴史は古く、741年には既に能登国の一宮とされて崇められてきました。前田利家とまつ（前田利家の正室）が崇敬し祈願したことでも有名です。

ご祭神は大己貴命（オオナムチノミコト）。別名、大黒様と呼ばれ、商売繁盛と縁結びの神様として有名ですね。オオナムチノミコトは、須勢理毘売命（スセリビメノミコト）と紆余曲折の末に結ばれた神話が有名ですが、それ以外にも全国各地にたくさんの妻がいて、生まれた子供はなんと180柱（人）も！縁結びの神様としては最強……なのかもしれません。

氣多大社では縁結びのご神事を定期的に行っており、いつも良縁を求める人々で賑わっています。また、国の天然記念物に指定されている「入らずの森」の神聖なパワーをいただいて心のお掃除をすれば、新たなご縁が飛び込んできそうですね。

毎月1日の「ついたち結び」と8月の「心むすび大祭」では無料で縁結び祈願を受け付けてくれます。その分お賽銭をはずんだり、厄払いのご祈祷を受けて魂をきれいにしておけば、さらにご利益がパワーアップ！

宮城県塩竈市にある鹽竈神社（しおがまじんじゃ）。陸奥国の一宮とされ、全国の鹽竈神社の総本社です。志波彦神社（しわひこじんじゃ）が同じ境内にあることと、桜の名所としてもよく知られています。

ご祭神は塩土老翁（シオツチノオジ）、武甕槌神（タケミカヅチノカミ）、経津主神（フツヌシノカミ）。主祭神のシオツチノオジ神は、漁業と塩作りをこの地の人々に教えた神様とされています。また、海幸山幸の神話では、山幸彦が兄の釣り針を取り戻すべく指南し、豊玉姫命（トヨタマビメ）に引き合わせるきっかけをつくった人物でもあります。

シオツチノオジは「いい方向に導く」という役割を持つ神様であるため、過去の悪縁を祓い新しいご縁を結んでくれるというご利益をいただけるでしょう。

鹽竈神社には本殿が2つありますが、両方お参りしましょう。まずは表参道を上がって右側の別宮へ。ここにシオツチノオジがお祀りされています。次に、正面の右宮本殿、左宮本殿へ。ここには勝負運にご利益があるとされています。

また、ご祈祷を受けるといただける「御神塩」は悪縁を浄化してくれます。

千葉県長生郡にある玉前神社（たまさきじんじゃ）。創始は不明とされていますが、1200年以上の歴史を持ち、上総国の一宮として崇敬を受けてきました。

ご祭神は玉依姫命（タマヨリヒメノミコト）。海からこの地に上がり、豊玉姫命（トヨタマビメノミコト）から託された鵜草葺不合命（ウガヤフキアエズノミコト）を養育した後結婚し、神武天皇らを生んだとされています。

タマヨリヒメの御神徳は、人の精神にかかわること、縁結び、子授けや安産など女性の心身に深く関わっています。まさに女性と、その子供のための神様であり、その御利益も抜群。また、起業や再生など新しく物事を始めるときには守護してくださるとのことで、女性だけでなくビジネスパーソンにも崇められています。

靴・靴下を脱いで、裸足で玉砂利の上を歩く「はだしの道」を3周すると、幸運が訪れるのだそうです。見るからに痛そうだけど、頑張って3周歩ききって！

また、あわせて月日守を購入すると効果絶大です。

静岡県富士宮市にある、富士山本宮浅間大社。創始は不明とされていますが、紀元前に富士山が大噴火し、周辺が荒れ地となったことを憂いていた第11代垂仁天皇が、紀元前27年頃に浅間大神を祀り山霊を鎮められたことが始まりとされています。

ご祭神は木花之佐久夜毘売命（コノハナサクヤヒメノミコト）。相殿神には瓊瓊杵尊（ニニギノミコト）、大山祇神（オオヤマヅミノカミ）がお祀りされています。

コノハナサクヤヒメノミコトは、実は海幸山幸の母。つまり、初代天皇の神武天皇の曾祖母にあたります。そのため、良縁と子宝、家庭円満の神様とされているのです。

参拝をしたら、境内にある湧玉池に行ってみましょう。富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩に濾過されて湧き上がる清冽な水は、見ているだけでも心が洗われるようです。自分自身をまるごと浄化するイメージで、心の禊をしてください。富士山登山者は、この霊水で禊をしてから登るのが習わしだそうです。

京都市左京区にある、下鴨神社。正式名称は賀茂御祖神社（かもみおやじんじゃ）であり、鴨川の下流に祀られていることから、「下鴨（しもがも）神社」という名で親しまれているのだそうです。

創始は非常に古く年代を特定することは難しいのですが、紀元前90年頃には既に現在の場所にあったとのこと。ご祭神は西殿に賀茂建角身命（カモタケツヌミノミコト）、東殿には娘にあたる玉依媛命（タマヨリヒメノミコト）です。

ある日タマヨリヒメが川で遊んでいると、川上から赤く塗られた矢が流れてきたので、家に持ち帰って床の近くに置いたところ、しばらくして妊娠して賀茂別雷命（カモワケイカズチノミコト）を産んだ、という逸話から、縁結びや安産、また女性の守護神としてのご神徳をあらわしておられます。

下鴨神社の楼門の手前にある「相生の社（あいおいのやしろ）」は、縁結びの神様が多い京都の中でも屈指のパワースポットとして知られ、連日参拝客が次々に訪れています。ご祭神は産霊神（ムスビノカミ）で、万物を生成する宇宙の力を神格化したもの。絵馬を結んで、縁結び祈願を。

また、相生社の隣りにある「連理の賢木」も霊験あらたかと言われていますので一緒にお参りしましょう。一人ではもちろんのこと、カップルで参拝すればさらに絆を深められるはず。